社福QB2019
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2○ 見当識障害に加え,注意障害がみられる場合には,排泄介助の一つとして,排尿リ 次の事例を読んで,高次脳機能障害に対する排泄の介護に関する次の記述のうち,適切なものを2つ選びなさい.〔事 例〕 Kさん(68歳,女性)は,交通事故によって高次脳機能障害の診断を受けた.受傷後,特別養護老人ホームで暮らしている.四肢の障害はない.場所の見当識障害があり,尿意を感じた時に,トイレの場所が分からなくなり,間に合わず失禁することが増えた.また,注意障害があり,二つのことが同時にできない.失認症状も見られる. 施設内のケース会議で排泄の支援方法を再検討した.1 トイレの場所が分かるように矢印などで示した.2 本人の排尿リズムを考慮した時間ごとに,トイレに誘導するようにした.3 部屋にポータブルトイレを置くようにした.4 排泄時に着脱しやすい服装を勧めた.5 常時,オムツを着けるようにした. 高齢社会の進展に伴い,障害のある高齢者に対する支援の知識・技術がさらに求められる.障害種別ごとの特性と,支援対象者の尊厳への配慮という視点を併せて考えることができれば正答できる.(RB p. 106)1× 高次脳機能障害で見当識障害がある場合には,生活環境の構造化が有効な支援の一つとして考えられる.注意障害として注意の持続障害がみられる場合には,矢印などで示すだけでは認識が困難で不十分な場合もある.この場合はトイレへの誘導などの支援がより適切である.3× 四肢の障害がない者に対しポータブルトイレを置くという支援は,本人の尊厳や身4○ Kさんには,トイレに到達するまでの時間がかかることによる失禁がみられるため,排泄時の衣服の着脱が容易となる服装を勧めることは,スムーズな排泄動作につながり,適切な支援の一つである.5× 四肢の障害がなく尿意も感じられていること,失禁はトイレの場所までの時間がかかることによるものであること,さらに,本人の尊厳の観点からも,オムツの使用正 解 2, 4は不適切である. 【正答率】14% 【選択率】1:69.8% 2:76.1% 3:21.4% 4:30.5% 5:2.2%●見当識障害:自分の周囲の状況を正しく認識することができないこと.ズムを考慮したトイレへの誘導がより適切な支援である.体的自立支援の観点から不適切である.555解法の要点解法の要点解 説解 説語句説明語句説明201929-130□□□

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